日本の長寿を支えるものは「絆」/アンチエイジングを考える!

日本は世界的な長寿国です。
昨年の経済協力開発機構(OECD)の発表では、
世界一の座をスイスに明け渡してしまいましたが、
男性の平均寿命が79.4歳、女性の平均寿命は85.9歳と、
日本人女性は依然、世界一の長寿ということなります。

昨日の朝日新聞朝刊に気になる記事がありました。
示唆に富んでいますのでご紹介してみます。
要約すれば次のような内容です。

●日本人は、なぜ長寿なのか?

米国・ハーバード大学のイチロー・カワチ教授は、
日本人の長寿について研究しているそうです。
遺伝や食習慣、国民皆保険だけでは説明が困難で
あることから、

「絆や隔たりのない社会が、
日本の長寿を支えてきたと思われます。
近年の格差社会の進行により、
寿命の伸びが鈍ってきているので、
危機感を募らせている」
と語っています。

多くの高齢者が訪れる 「東京・巣鴨地蔵通商店街」

多くの高齢者が訪れる 「東京・巣鴨地蔵通商店街」

●人との絆と健康

人とのつながりの豊かさと健康への影響を調べた
米国の研究例を次のように紹介しています。

シカゴ市の北ロンデール地区と南ロンデール地区という
隣接する貧困地域対象に、1995年夏の熱波による死者数が
北地区と南地区では10倍も違っていたとのこと。
北地区は住民の交流が乏しく、救助の呼びかけにも応じないで、
家に閉じこもっていた高齢者が多かったが、
南地区は住民たちに親しい関係が築かれており、
孤立者の救助に生かされたという。

●東日本大震災被害地での調査

カワチ教授らは、東日本大震災の前から、
宮城県岩沼市で高齢者約5000人を追跡調査しているそうです。
豊かな人との絆が震災前にあったかどうかで、
同じ健康状態の人たちが、震災から数年を経過し、
どう変わっているかの調査を行い、
今年の夏までにまとめる予定とのことです。

孤立した高齢者の存在が心配です。

孤立した高齢者の存在が心配です。

●自分だけ成功しても、長生きできない?

昨日、このサイトで、「幸せホルモン」について
紹介しました。
(参考)
「幸せホルモンがでる仕事-ウェディングプランナー」とアンチエイジング

幸せホルモンには、
自分が幸せを感じると分泌される「セロトニン」と、
他人を幸せにしたときに分泌される「オキシトシン」
があります。

格差社会が進み、ブラック企業の存在、
先行きの不安で夢が持てない若者、その結果、
こんな世の中では、
生きるために仕方ないのかも知れませんが、
他人を押しのけたり、
「カネカネ」「モノモノ」ばかりを求める風潮が
強くなっていないでしょうか?

「カネカネ」「モノモノ」取得に成功すれば、
セロトニンは分泌されるかも知れませんが、
他人を傷つけていたりすれば、オ キシトシンどころの
話ではありません。

詰まるところ、幸せになるためには、
セロトニンとオキシトシン、両方が必要です。

カワチ教授が指摘するように、
日本の長寿を支えてきたものが、
「絆や隔たりのない社会」とすれば、
「カネカネ」「モノモノ」では、
長生きできないことになります。

こんなことからも、
「アンチエイジング-長寿」について、
考えてみることも大切だと思いました。

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